2016年06月13日 月曜日|カテゴリー:
行事
今日は1年生の国語の授業を紹介します。
国語の授業は、毎時間どの学年も、漢字テストからスタートします。
「『ライオンがエモノをねらっている』のエモノ?」と先生が問題を読み上げ、それを聞いてから解答用紙に漢字を書いていきます。
漢字テストが終わると、いよいよ今日の本題、説明的文章「ダイコンは大きな根?」の授業が始まります。
これは、今日初めて目にする文章ですが、まず先生は教科書を閉じさせました。
「今から、段落ごとに書かれたカードを配ります。これを正しい順番に並び替えてください」
前日までに、「序論」「本論」「結論」という説明的文章の構成を勉強しています。
先生から配られた10枚のカードを読みながら、自分なりに並べていきます。
早くできる人、じっくり考える人と人それぞれですが、出来た人は挙手、それを先生がチェックしていきます。
その最中、「早く出来た人は、序論と本論と結論に分けていてね」と追加の課題も示されました。
ある程度進んだところで、代表者が前に出て、黒板のカードを並べました。
彼の意見は見事正解。でも、10枚のカードを正確に並べるのはかなり難しい作業でした。
すると今度は「みんなが大好きな『序論はどこまでか問題』にいきましょう」と先生の一言。ここから学習テーマが変わりました。
「この文章、どこまでが序論だと思いますか?」という先生の問いに、2枚目のカードを序論とするかどうか、教室の中が2つの意見で分かれました。
「2枚目のカードまで序論と思います。その理由は・・・・」
「○○くんは2枚目までと言いましたが、私は1枚目だけだと思います。なぜなら・・・・」
いろいろな意見が飛び交い、序論はどこまでかを巡って、バトルが繰り広げられます。それを聞いた人たちは「1枚目?」「2枚目?」と気持ちが揺れます。
議論が白熱してきたところで終わりの時間がやってきました。そこで先生が一言、
「文章全体を見ないと、なかなか境目は見えません。どこまでを序論にするか、次の時間は文章全体を見てみましょう」
次の時間がとても待ち遠しい授業になりました。
【参観した先生の感想】
○全員参加で、先生と生徒が一緒に授業を進めていて、雰囲気も最高でした。他の人の意見を聞く態度も良く、しっかり耳を傾けていました。こんなに楽しく引きつけられる授業...、私も中学生の頃に体験したかったです。
○文章構成を考えるということは、筆者の視点に一歩近づく必要があり、文章全体を意識しないといけない活動です。これまでは、それを教え込むというのがオーソドックスな国語の授業でした。そこを生徒に考えさせ、意見を交流させたことで、次回以降の説明文を読む視点をもつことにつながると思われます。