2016年05月09日 月曜日|カテゴリー:
行事
AED講習会は、1・2年生それぞれが事前学習を終え、年度当初は4月16日(土)に行う予定でしたが、地震の影響で延期されていました。
講師の先生は、救急救命九州研修所教授の郡山一明先生をはじめ北九州市消防局高見出張所の方々です。
郡山先生は様々な機関の会議等でご多忙な中、消防の方々は余震が続く被災地での活動が行われている中でのご来校となり、私たちは先生方と貴重な時を過ごしました。
その様子を一部分ですが紹介します。
写真左上、『AED講習会』のタイトルの下には講習会の合言葉"We are teammates!"の文字を貼りました。書道が得意な1年生の12人が書きました。
写真右上、サブタイトル「いのちをつなぐ 人と人とをつなぐ」は、今回の地震を体験し、九国付中では物資を集め熊本に送るなどの取り組みをしたり職員も数名実際に被災地に出向いたり、地震後の様々な関わりを通じて、1年生の書道部3名が書きました(写真左下)。
また、その周りには、以前HPでもお知らせした事前学習の際の誕生月ごとの写真12枚を貼りました。
写真右下は、講習会前日の2年生の一部です。本番に備え、最終確認を行っている様子です。
開講式の直前、講習会に必要な様々な道具を体育館に運び終えたこの講習会の主役2年生(有志38名)が1年生の前に登場しました。
AED講習会は"心肺蘇生法を2年生が1年生に教える"という今年で8年目になる九国付中伝統の行事です。ビブスを着ているのが2年生です。
写真左、2年生が1年生の名簿を見て顔と名前を確認しています。
写真右は、1年生の緊張をほぐそうと1年生に歩み寄って"We are teammates!"の気持ちを持って挨拶のタッチをしています。
このように、2年生の1年生に対する思いやりのある工夫は、各班様々な場面で見られました。
開講式、係が前に整列しています(写真左)。
短い期間での打ち合わせでしたが、明るく元気に一生懸命な姿が全面に出ており、それぞれが自分の役割をしっかり果たしました。
開講式後、郡山先生のみんなのハートをぐいぐいつかんでいく講習が始まりました。
毎年郡山先生の講習は、心肺蘇生のための知識と技術を伝えることを通して、2年生が1年生に心を伝えるという講習会主役の2年生の目標を柱とされていますが、毎年様々な切り口から話をしてくださるので、もとても惹きつけられます。
今回は、聴診器を用いて、心音を聴くところから始まりました。
写真右が、その代表者、有畑君(1年生)の様子です。有畑君は郡山先生から「君の観察力はすごく精密だね。天性のものだよ。」との言葉をいただきました。
周囲の人は静かに、郡山先生と有畑君のやりとりに気持ちを向けていました。
いよいよ2年生の出番です。
2年生は、心肺蘇生の知識と技術について、まず説明を行ったり自らが手本を見せたり、各班様々な方法で一通りの動作を1年生に伝えました。
両写真は、呼吸の確認の様子です。2年生からその目線についてポイントを学んだ1年生が実践をしています。
写真左上、高見出張所の安藤さんが心肺蘇生の手本を披露している様子です。
安藤さんの「誰か来て下さい!」の声に反応し、何人かの手が挙がっています。
その後、2年生が推薦する1年生の3名が代表して2年生から学んだことを発表しました。
また、2年生は、1年生が発表する前にマイクを持ちそれぞれ1年生の良いところをみんなに伝えました。
1年生も安心して発表することができました。
川床さんが発表する前の談笑の様子です。
マイクを手にしている金木君(2年生)が川床さん(1年生)の良いところをみんなに伝えました。
川床さんは「大丈夫ですか?」「誰か来て下さい!」の声が大きくて良いと褒められました。
左の写真、金木君の右隣にいるのが川床さんです。2年生に褒められて嬉しそうな表情をしています。
写真左は川畑君の発表、写真右は住吉君の発表の様子です。
川畑君は、水泳で鍛えた腹筋と肺活量を活かし、一連の動作の体得が早かったと2年生が褒めました。
住吉君は、人形を自分のおばあちゃんと思って取り組んでいたことから愛と熱意が伝わったと2年生が褒めました。
体育館にいる全員で1年生の発表を見守った様子は、郡山先生が講習会の中でおっしゃった"学びの共同体"を感じるものでした。
閉講式、千々和さん(1年生)がお礼の言葉を伝えている様子です(写真左上)。
千々和さんは、熊本地震のことや事前学習での取り組み、また、今後の学校生活について、お礼と同時に自分の気持ちを講師の先生方に伝えました。
最後は全員で「ありがとうございました!」と大きな声で挨拶をしました。
閉講式終了後、2年生は郡山先生と握手をしました。
郡山先生は、一人ひとりに講習会の様子についてコメントをしたり今後の学校生活にエールを送ってくださったりしました。
写真左下の佐藤さんは、講習会の全体を引っ張り活躍しました。
写真右下は、金木君の要望によりこのようなポーズになりました。
最後になりましたが、郡山先生をはじめとする講師の先生方、また、写真にもありますように講習会のためにたくさんの人形とAED、毛布を運んでいただいた消防局の方々、お忙しい中、九国付中のためにお越しいただき、ありがとうございました。
講習会を通して、事後学習として感想文を書きますので、それぞれの学年そろい次第、お手元に届けたいと思っています。
ありがとうございました。