九州国際大学付属中学校

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2013年10月17日 木曜日

体験発表会【2年生編】

2年生は一学期で行われた環境体験教室で学んだことを、資料を交え、プレゼンテーション形式で発表しました。

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どの生徒も環境について深く考え、これからどう過ごしていくかなどを含めた自分の考えを堂々と発表していました。中には、原稿から顔を上げ、聞いている人の顔を見ながら発表する人もいました。

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受賞者は以下の通りです。

最優秀賞・・・梅本浩毅くん
優秀賞・・・山崎明日香さん
佳作・・・早田拓海くん


ここで、佳作に選ばれた早田拓海くんの作品を紹介します。

自然にできたもののすごさ

早田 拓海

小学生の頃、自由研究として、家の庭でビオトープ作りに挑戦したことがあります。ビオトープといっても縦一メートル、横二メートル程度の小さい物なので響灘ビオトープとは比べ物にならないけれど、かなり大変な作業でした。
 まず、作る為に必要な物を調べ、材料集めからスタートです。参考にした本によると赤土、田んぼの土、川砂とあったので親せきの家に行き分けてもらいました。小さなビオト-プでしたが、必要な量となるとかなりの量でした。庭の完成予定地に穴を掘り、防水シートを敷き、赤土、田んぼの土、川砂の順にしきつめていきます。二~三日後、水を入れ、植物の植え付けをしました。水の中で飼う魚はできるだけ自然の魚という事で、近くのため池にメダカもつかまえに行き、放流しました。計画から放流するまで三ヶ月ほど必要でした。
 苦労のかいあって、しばらくすると、アメンボが来たり、鳥が水を飲みに来たりするようになり、部屋の中からそっとのぞくのが楽しみになりました。夏休みが終わる頃にはヤゴが生まれ、鳥が運んできたのか、植えた覚えのない植物が生えてきたりしてとても楽しい自由研究になりました。  響灘ビオトープは廃棄物処分場の埋め立て地に雨水が溜まり、約三十年もかけて自然に出来たそうです。鳥が運んで来た種から木が自生し、絶滅危惧種などをはじめとする何百種類もの生き物が生息する場所となったことは、とてもすごい事だと思いました。
 そこに無かった自然を取り戻すには長い期間が必要である事がよく分かったので、せっかくできたこと環境を大切にしていかなければいけないと思いました。
 今回は夏の様子を見学させてもらいましたが、四季はそれぞれの生き物を見てみたいので、また見学しに行ってみたいと思います。
 今、庭のビオトープは休ませています。今回話を聞いてまた復活させ、生き物を庭によびたいと思います。前回はヤゴがメダカを食べてしまうので、ヤゴとメダカを分けたりして手をかけてしまったので、今回はより本格的なビオトープを目指し、生態系を作りたいです。