本校1,2年生の恒例行事となりました夏休みの体験発表会が、9月21日(土)に1年生大会が実施されました。クラス予選を勝ち抜いた精鋭たちが、夏休みに体験した貴重な出来事、いつもの学校生活とは異なる長期休暇中に友達は何を経験し、何を考えたのかを、緊張した面持ちで発表していました。大勢の前で、自分の意見を発表する経験を通して、またひとつ成長したのではないでしょうか。聞き手の方もきちんとした聞き方を身に付けることができていました。
<結果>
1位・・・尾辻朝陽
2位・・・今泉魁斗
3位・・・山賀聖太
1位になった、尾辻君の作品を紹介します。
One for team
尾辻 朝陽
試合終了のブザーが体育館になりひびく。そのとき、僕の体の中は、喜びでみちあふれていた。勝ったんだ。僕たちは勝ったんだ。
7月25日、日曜日。その時、僕たちは尾倉中学校の体育館にいた。理由は、バスケの練習試合のためだ。どのチームも、前回の大会で3年生が引退しているので、実力がどれほど変わったのか、すごく楽しみだった。
10時20分。試合が始まった。相手はA中学。僕はスタメンではないため、ベンチで応援していた。しかし、結果は負け。内容もあまり良くなく、残念な試合だった。それから、他のチームの試合を観戦した後、僕たちの二試合目が始まった。相手はB中学。結果は負けだったが、今回は内容がとても良く、次につながる試合だった。そして、今回最後の試合が始まった。相手はC中学。先制点は相手に決められたが、それから九国がゴールを決めだし、C中学との点差が、5点、10点、15点と、どんどん開き始めた。それから、良い流れのまま試合は進み、29-15で、残り時間があと1分となった。「あと1分。あと1分守ったら、僕たちは勝てるんだ。」
僕はそう思っていた。しかし、次の瞬間、僕の体に、喜びと不安が走った。監督が、スタメン5人を全員、一年生5人と替えた。その一年生5人の中には、僕も入っていた。試合に出れるのは確かにうれしい。しかし、この1分で逆転されたらどうしよう・・・。その心配のほうが大きかった。そして僕たちは、体育館に一礼し、コート内に入った。僕たちはできるだけのことはした。全力で守って、全力で走って、全力で攻めた。そして、1分がたち、試合終了のブザーが鳴った。結果は、1分前と変わらず29-15。心の底から喜びが込み上げてきた。「よっしゃあー!!」心の中でそう叫んだ。本当にうれしかった。
それから、僕たちは体育館を出て、皆で勝利を喜んだ。先輩たちの中には、嬉しさのあまり、泣いている人もいた。しかし、まだ1勝しかできていない。他のチームとの差は、まだぜんぜん埋まっていない。だから、もっと練習に励み、他のチームとの差をなくし、次の大会では、もっと、もっと、もっと勝てるように、頑張りたいと思う。
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