2011年02月18日 金曜日|カテゴリー:
行事
今年で4回目となった「九国大付属読書感想文コンクール」。男子部、女子部、共学部、一貫部、中学の生徒が冬休みに書いた読書感想文から、優秀な作品が11作品選ばれました。その表彰式が、各部の先生方や生徒達が見守るなか、盛大に行われました。今回、最優秀作品に与えられる『特賞』に輝いたのは、中学1年の木嶋磨以伎くん。そのほか中学・一貫部からは、大賞・4年坂上未帆さん、優秀賞・1年相間由桂さんが選ばれました。
九国大付属読書感想文コンクール
特賞 1年B組 木嶋磨以伎くん
『星の王子さま』を読んで
1年B組 木嶋磨以伎
誰にでも心に残る美しい景色があると思う。それは、帰りがけに見える町の様子や、一面の空に広がる無数の星だったりと人様々だ。では、皆さんはなぜそれが美しいか考えた事があるのだろうか。
「砂漠が美しいのは、どこかに井戸を隠しもっているからだよ・・・。」
王子さまの言った言葉に納得した。見知らぬ町の風景と自分の町の風景、どちらが美しいかを聞いたら大多数の人が自分の町を選ぶだろう。それは、そこに思い出などの大切なものが隠されているからだ。しかし、星空や海など、何の思い入れのない所にも美しさは感じる。これはどうしてだろうか。
「大切なものは目には見えないんだよ・・・。」
これも王子さまの言った言葉だ。この事をぼくたちは分かったつもりになっている。しかし全然分かっていない。常に目に見える信用を求め続けている。成績、お金など数字で見える物は常に追い求められている。何事も証拠が必要だ。しかし、それよりも何倍も大切な目に見えない物があることは忘れ去られている。大切だと思う物、それは人それぞれ違う。人かもしれない、花かもしれない、動物かもしれない。景色の中にある目に見えない大切な物を見て、美しいと感じているのだ。
そして、何か大切な物を一つ置いて暮らすと、いつもの生活はより輝くものになるのではないだろうか。星も草木も花も水も人も、全て美しく見え、より多くの大切な物を、見つける事が出来るはずである。
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